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Paragon Alignment Toolで、SSDを高速化(ある意味正常化)

 以前の記事に書いてあるように、最近になって新マシンを自作し、それにSSDを導入した。前の記事のようなトラブルはあったものの、現在では快適にSSDライフを送っている。

 ところで、以前の記事で書いたトラブルに気をとらわれすぎて、ひとつ大事な点を見逃していた。HDD(SSD)のスピードテストの定番である「CrystalDiskMark」で、特に4kバイトとかのWriteの値が悪すぎるのだ。

01 Align実行前 CrystalDiskMark

 購入したSSD(Crucial C300 128GBモデル)の価格.comの掲示板でも、同様の結果が出ている人を多く見たので、これでもいいのかな?と思ってはいたが、それでもやっぱり、せっかくSATA 6Gbpsのポートにつないでいて、書き込みキャッシュもONにしていて、AHCIモードでOSもWindows7(64bit)だというのに、万全のパフォーマンスが出ていないというのは、やっぱり気になる。

 それで、この件について調べていたら、前述の価格.comの掲示板内に、確信に迫る情報があった(該当掲示板はこちら)。ここに書いてあることを要約すると、本来Windows7ならインストール時にフォーマットすれば何ら問題が出ないはずが、何だかの原因で失敗(?)すると、パーティション・アライメントなるものが狂ってしまって、結果的にSSD(HDD)のパフォーマンスが低下してしまうらしい。

 パーティション・アライメントなるものが正常かどうか確かめるには、「ファイル名を指定して実行」(Winキー+R)で、

「msinfo32」

・・と入力する。で、出てきた画面の左側で、「コンポーネント」-「記憶域」-「ディスク」とたどり、問題のSSDドライブの欄の「パーティション開始オフセット」という値をチェックする。

02 SSDの状況

 この「パーティション開始オフセット」の値が4,096で割りきれる数値ならOKなのだが(SSDは4,096バイト単位で読み書きを行うため)、「32,256バイト」とかの4,096で割りきれない数値になっていると、残念ながら前述の通り、パーティション・アライメントが狂っていることになり、そのSSD(HDD)のパフォーマンスは最大限に発揮されてないことになる。(Windows7やVistaでの話。XPはそもそもこの手の話自体に非対応なので、XP環境だとだいたい最初からアライメントは狂っていることになる)

 上記の画像は私の環境での「msinfo32」の結果だが、やはりパーティション・アライメントが狂っていることを示す結果となった。・・・ところが、更に更に調べていくと、このパーティション・アライメントを直す方法は、基本的にはWindows7の再インストール(しかも要フォーマット)しかなく、それがどうしてもイヤという場合は、かなり危険を伴う方法を採るか、市販ソフトの「Paragon Alignment Tool」というのを購入して使うしか手がないらしい。


・・・結局、かなり環境を構築してしまった後のWindows7再インストールも、かなり危険を伴う(かつ難しい)方法を採るのもイヤだった私は、第三の手段である、「Paragon Alignment Tool」の購入に踏み切ったのである。ちなみに、円高で安くなるだろうからと米ドル価格の英語版を購入したが、購入価格の$29.95は、思惑通りカード請求で2,500円以下に収まった。

 そういうわけで、「Paragon Alignment Tool」をインストールして実行してみた。ちなみに、インストールや実際の作業も結構時間と手間が取られるので、そのへんは別記事にまとめたので、そちらもご覧頂きたい。


・・・さて、「Paragon Alignment Tool」での作業が無事終了し(といっても、かなりの時間を取られるが)、コマンド「msinfo32」を実行して、パーティション・アライメントが直っているか確かめてみる。

91 after Align msinfo32

 「パーティション開始オフセット」の値が「2,097,152バイト」と、確かに4,096で割りきれる数値になっている。これを確認した上で、肝心のCrystalDiskMarkを実行してみる。ちなみに比較用として、「Paragon Alignment Tool」使用前の値を、もう一度下に掲載しておく。

01 Align実行前 CrystalDiskMark

 そして、「使用後」が以下になる。すると・・

95 after Align CrystalDiskMark

・・こ、これはすごい!4kバイトのWriteの値が飛躍的に向上しただけでなく、4k-QD32のRead、Writeまでかなり飛躍的に向上している!!正直、こんなに効果があるとまで期待していなかったので、うれしい意味で予想外の結果となった。


 以上、「Paragon Alignment Tool」を使っての、SSDの高速化(正常化)の一連の流れでした。正直こんなの、ベンチマークの結果にとらわれすぎで、体感速度はそんなに変わらないんじゃないの?と思われる方も多いと思う。確かに、その側面は否定できない。しかし、自作ユーザーともなれば、やはりこういうベンチマークの値は気になるものだし、今回の場合、わずかではあるものの、体感速度の向上もそれなりに実感出来ている。とにもかくにも、個人的結論を言えば、2,500円程度で、かなりの満足感を得られた体験であった。
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