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「お薬手帳」の義務化に対して、思わずにはいられない事

 ちょっと前の話になるのだけど、調剤薬局で「お薬手帳」の所持が(半ば)義務化された。私は普段、精神科と眼科に定期的に行っているので、最初こそ抵抗したものの、いちいち説明&反論するのが面倒くさくなり、結局(調剤薬局側の)思惑通り、「お薬手帳」の携行を余儀なくされている。

 この「お薬手帳」の義務化の最大の大義名分が、「東日本大震災の時に役に立ったから」ということらしいのだが、この時点で突っ込みどころ満載である。そもそもあれだけの災害に遭った時に、わざわざ「お薬手帳」なんかを持ち出す人が、一体どれだけいるだろうか?そりゃあ、ご高齢の方で、病院や症状も複数通ってる/持ってる人は、「お薬手帳」を持ち出す人もいるかも知れないが、あれだけの災害の中では、そういう方ですら「お薬手帳」を持ち出せるか、というのは本当に疑問。・・・この第1の大義名分の「表面」をさらっただけでも、これだけ突っ込める話であるのに、それを「半ば強制」されるというのは、本当に色んな意味で気分を悪くさせられる。


 ・・・個人的な事を言わせてもらえば、そもそも東日本大震災級の災害に遭った場合、正直私なんかは「お薬手帳」など持ち出さない。もし何かを持ち出すことが叶うのであれば、私なら携帯(iPhone)とパソコンのバックアップHDDを絶対に最優先させるだろう(パソコン自体は自作のため非常に大きいので、持ち出しはまず不可)。「お薬手帳」を持ち出すなんて、色んな意味で考えられない。

 更に個人的事情を言うと、主要な病院でもらった薬などは、薬局でもらう薬の一覧表をスキャンしてPDFにしてあり、それをパソコン内はもちろん、iPhoneのGoodReader内、更にはDropBoxのPublicフォルダ内にもコピーしてあって、つまりはiPhoneがあれば、携帯回線がつながってなくてもいつでも薬の情報は引き出せるようにしてあるし、DropBoxに預けることによって、データの冗長性もある程度確保してある(日本だけの災害なら、データ消失はまず免れる)。・・・さすがにここまでしている人間は極少数派であろうけれども、デジタルデバイス等、現代ツールを駆使することで十分に「お薬手帳」内のデータを持ち歩き・再現することが可能な今の世の中で、一律に「お薬手帳」を「義務化」するなんて事は、あまりにも「現実」を無視しすぎの「押しつけ」ではあるまいか!?


 実は、最初の方で調剤薬局側に「最初こそ抵抗した」という話が、前述のデータをiPhoneで閲覧可能&DropBoxに預けてある、という話を展開した事なのだが、正直対応した薬剤師はそもそも意味がわからなかったらしく、「じゃあそれでいいです」的に、ほとんど厄介払い的に対応が打ち切られた。デジタル的な話がわからないのはまだ仕方ないとしても、いつも余計な事ばかりしゃべったり聞いてきたりを「半ば強制的に」してくる薬剤師側が、こっち(患者側)がそれをやったらろくに話も聞かずに適当に処理された、なんていうのには、色んな意味で腹が立った。


 そもそも、調剤薬局については、数年前いきなり街に調剤薬局の店舗が溢れた段階から、その存在をいぶかしげに見ている人は少なくないはずだ。私自身だって、未だこの件には納得いっていないが、いちいち抵抗している気力も無いので、「仕方なく」受け入れてきただけの話だ。・・・だがそこに来て、「お薬手帳」の「義務化」などという、本当に「余計なお世話」的な話がまた更に乗っかってしまった。現代人の重いカバンに、また更に余計なモノを「強制的」に入れられる、なんて話は、本当に腹が立って仕方が無い。しかもその大義名分が、この文だけで十分全否定できるくらい、何とも薄弱な理由でしかないのだから。


 ・・・もうホント、カルテすら見ていない人間がいちいち出しゃばってくる事を我慢しているだけでも、十分調剤薬局に対して「寛容」であったつもりなのに、その堪忍袋の緒が切れる様なマネをホントわざわざしてくれるなよ、って気持ちでいっぱいな最近の私なのである・・・・・・。
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