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SonyReaderで青空文庫を「縦書き」「フォントサイズ変更可能」表示を目指して・・・の逸話や苦労談等々

 今、多少話題になっている電子書籍端末の内、多分マイナーな部類だけど、なかなか個人的には気に入っているSony Reader "PRS-T2"が手元にある。

 ・・・とは言っても、端末それ自体の使い勝手等はまあまあなのだが、特にReader本体から書籍購入する際、いちいち使いにくいソフトウェアキーボードを使って、IDとパスワードをその都度入力しなければいけない手間には流石にあきれ果ててしまって、結局元から本命視していたAmazon Kindle Paperwhiteの年明け入荷を待っている身だったりする。(本当はAmazon Kindleの国内展開を最初から待っていたのだが、Paperwhite等の米国発表段階でも日本発売の報が届かなかったので、待ちきれずにそのタイミングで出てきたSony Reader "PRS-T2"を買ってしまった、というわけなのである・・・)


 そんなわけで、現時点で既に「サブ機」に認定されているSony Readerに入れているコンテンツは、当然のごとく多くはない。発売当初のキャンペーンとかで得たソニーポイントを使って購入した3冊と、提携している紀伊國屋BookWebで以前購入してあった1冊、それにDRMフリーで販売されている「ハリー・ポッター」シリーズの数冊、それだけである。

 しかし、これだけではやっぱり、年明けKindle解禁まで過ごすのには寂しいのも事実。そんなわけで、端末とかに縛られないで済むDRMフリーの先駆け(?)とも言える、青空文庫の書籍を取り込むことに着手してみた。


 ・・・だがしかし、やってみると結構障害的なものがあった。いや、特に欲張る事がなければ、話は簡単なのである。既存の変換ソフトやサイトを使って、PDFあたりに変換してReaderに入れてやれば済む話なのである。・・・しかし、個人的にどうしても実現したい機能がいくつかあった。それは、

  ・縦書き表示にできる
  ・フォントサイズの変更が可能

・・・である。読書をしている人間にとって、全文が英文とかでない限り、縦書き表示というのはやっぱり求めたいところだし、個人的には更に、Reader(というより電子書籍端末全般)で気に入っている点のひとつが、フォントサイズを自由に変えられる、という事である。私の場合、フォントサイズを多少大きめに設定することで、1ページ(1画面)あたりに表示される文書量を減らしてみたら、後になってしおり(Readerでは「ノート」)部分から読書を再開する時に、そのページ内でどの箇所から再開するのか、という話が、非常に楽になった。「何だ、そんなこと・・・」と思われる方も多いかも知れないが、これが例えば「ハリー・ポッター」の、あの大きすぎるサイズのハードカバー版の場合、しおりを付けたその広い1~2ページ内から、再開すべき箇所を探すだけでも結構なストレスである。そういったストレスをなくしてくれるだけでも、フォントサイズを自由に変更できるというファクターは大きいと、個人的には大声で言いたい。


 ・・・というわけで、「縦書き対応」と「フォントサイズ変更可能」の機能実現を目指して色々やってみたのだが、なかなか大変だった。Readerの対応形式で、なおかつこの2つを実現できるとなると、EPUB、それも3.0のものしかまずあり得ないのだが、既存の青空文庫→EPUB変換のソフトやサイトのほとんどは、3.0に完全対応してないものが多く、当然それで変換して出来たEPUBをReaderに入れても、横書き表示になってたり、フォントサイズが変更できなかったり、最低どちらかが実現不可能だった。



 ・・・何か、タイトルに書いたことを手短に紹介しようと思ってたくせに、気づいたら結構長文になってしまったので、もう結論的な事に話を進めるが、これらの問題は、「AozoraEpub3 - 青空文庫ePub3変換」というソフトで解決できた(配布サイトはこちら)。まだ現状で対応しきれてない部分もあるようだが、とりあえず数冊変換してみた私的な結果では、何の問題も出なかった。

 「AozoraEpub3」はフリーソフト(「利用は自己責任」と作者がReadmeで記載)なので、それなりの知識がある人ならば、誰でも利用可能。Javaが必要な点と、最初にいくつかの設定をそれなりにやっておくぐらいが注意点なぐらい。(ホントはその設定とかを具体的にここで書ければいいのだが、いかんせん自分でも「これが正しい」という自信がないので、そのへんは割愛(~_~;)



 そんなわけで最後に、「AozoraEpub3」で出来上がった青空文庫のEPUBファイルを、Sony Reader "PRS-T2"で表示させてる模様をいくつか写真でご紹介。(原本には久生十蘭著の「キャラコさん」を使用)


01 キャラコさん・表紙
 表紙部分。シンプルだけど、青空文庫が原本ならばこれで十分と言えるでしょう。


02 キャラコさん・通常表示
 最初の文章部分。縦書き対応は完璧。ちょっとわかりづらいが、ルビ文字の処理も完璧。


03 キャラコさん・フォントサイズ変更1

04 キャラコさん・フォントサイズ変更2
 フォントサイズの変更をしている画面。大・小、どちらも完璧!(一番小さいのなんて、使うかどうかはまた別の問題だけど)

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