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それでも受け入れられない「風間サッカー」

 J1リーグが第9節まで終わり、第10節直前の5月5日にこの記事を書いている。ここまで川崎フロンターレは、第6節までJ1リーグで勝利無しというひどい状況に置かれていたが、第7節の対仙台戦で4-2と大勝し、直後のナビスコ杯でも甲府に勝利して公式戦2連勝を飾った。その直後のJ1リーグ第8節対FC東京戦では、正直情けない試合展開で敗北するも、その次の第9節対名古屋戦では、見事な内容で勝利を飾った。・・・こういう風に事実の表面だけを表記すれば、フロンターレは上昇気流に乗りかけていると言えなくもない。・・・だがしかし、敢えてこういう状況で言いたい。長年フロンターレを応援し続けている私の目から見ても、こういう上昇気流に乗っているかも知れない状況にあっても、やはり「『風間サッカー』は受け入れられない」と。


 ここまで、スカパー観戦を含めれば、私は今季のフロンターレの試合を全てチェックしているが、はっきり言って、「風間サッカー」はプラス要因になってないどころか、試合の流れを阻害する存在でしかない。直近の、勝利試合も含めた数試合だけに絞っても、勝因の9割以上が精神的に追い詰められた選手達が自ら発奮した事によるものであり、そこに「風間サッカー」の介在する余地などどこにも無かった。これらの試合では、そもそも選手達が開き直って、ショートパスを繋ぐというスタイルをほとんど放棄していたので、まずその時点で「風間サッカー」が勝利に寄与する事自体があり得ない。それどころか、1つの試合の中でほんの数瞬ではあったが、思い出したかのように「風間サッカー」が復活したシーンでは、攻められている状況なのに自陣でショートパスをつなぐという愚行を犯してしまい、当然のごとくボールを奪われてピンチを招くという、ある意味自業自得的な展開になっていたり、明らかなカウンターチャンスという場面では、カウンターならなるべく早く前線にボールを送るのが急務だという常識を忘れさせられたかのように、ショートパスで前線へ送るというはっきり言って意味不明なプレーが行われ、当然そんな事をやっている間に敵は自陣に戻りきってしまっているから、カウンターが全くカウンターで無くなってしまった、などというシーンが散見された。これだけ見ても、「風間サッカー」が試合を阻害する要因でしかないと断言するには十分だ。


 現在の、上昇気流に乗っていると言えなくもない、序盤に比べれば少なくとも悪くないと言える状況は、選手達が「風間サッカー」の中から「自由」や「自主性」の部分だけを取り出して、選手達の中「だけ」で上手くやっているからであり、それ以外の「風間サッカー」の構成要素は、微塵もプラスに働いていない。「風間サッカー」の根幹部分であるパスサッカー、ポゼッションサッカーなど、ある意味選手からも否定されたも同様の存在に成り下がってしまっている。


 そもそも、以前の記事にも書いたが、風間が「風間サッカー」で上手くやることは、今シーズン最初からの絶対条件だった。去年の途中就任以降かなりの時間を与え、今年はキャンプからも指揮を取らせた。こんなに時間と手間をかけておいて、5月に入った今ですら「風間サッカー」が顕著に効果を表した試合など1つもないという状況はどういうわけか!?風間本人の持つ、フジテレビで鍛えた説明能力が本物であるのならば、わかりやすく説明して欲しいぐらいだ。


 結局、5月に至ってわかっているのは、「勝利は選手達のがんばりの賜物」だということと、「『風間サッカー』は勝利を阻害する要因にしかなっていない」ということだ。・・・こういう状況で、フロンターレのフロントはどう動くべきか?答えは簡単だ。選手達の自主性を重んじ、決して現実を無視して理想ばかり追い求めるような事などしない指導者を新監督として連れてくればよいのだ。そうした方が、少なくとも風間よりはゲームの内容も結果も良くなることは明らかだ。


 ・・・今の状況では、もうはっきり言って、「風間八宏」の存在自体が、チームの流れや勝利を阻害していると認めるべきだ。最近数試合の、目先の勝利だけに惑わされてはいけない。これらの勝利は選手達のがんばり「だけ」で得たものであって、風間の存在はそれを阻害する要因にしかなってない以上、そういう「事実」をもはや認めるべきだ。・・・監督が「有害」な存在であり続ければ、いくら選手が自分たち「だけ」で勝利を得ようとしても、どこかで破綻や限界が現れるのは明らかだ。そんな「ねじれ状態」を続けていっては、チームの本当の破綻やJ2降格の危機が膨れあがるばかりだ。そしてそんな事は誰も望んでいない以上、本当に早めに「手を打つ」べきだろう。



 最後に、個人的な観点からの、「風間サッカー」否定論を書かせて頂く。「風間サッカー」が色濃く出てしまっている試合や展開では、見ていて楽しくないのはもちろん、苦しささえ感じるのだ。選手が「風間サッカー」という鎖にがんじがらめにされて、自分がしたいと思えるプレーが出来ないという状況に対して・・・。もうこんな、苦しい状況に置かれた選手達など見たくない。私はこの要因から、最近のフロンターレの試合を観たくないという感情まで抱かされてしまっている始末だ。・・・これだけでも、「風間」を「否定」するには十分な理由だと思う。


 とにかく、早く「風間」という阻害要因を排除し、なるべく早く、観ていて楽しい、また観たいと思うような、フロンターレの本来の姿が復活してくれるのを望んで仕方ないというのが、今の私の正直な気持ちなのである。
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