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「DAZN」の視聴料が月額1,750円に決定。・・・これは安いのか?高いのか??(個人的感想の記事です)

 Jリーグとの大型契約などで話題になったスポーツ専門インターネット動画配信の「DAZN」が、2016年8月下旬に日本でもスタートしましたが、その価格が「月額1,750円(税抜)」というもの。この値段が正直安いのか、高いのか、個々人で判断が分かれるところだと思うのですけど、個人的な感想をぶっちゃけて言えば、「正直、ちょっとがっかりさせられた」という感じです。(あくまで個人的感想です)


 「DAZN」はそもそも、値段の目安として運営会社パフォームの幹部が、「モーニングでもランチでもなく、ブランチになる」という表現を使っていましたが、これの解釈がそもそも分かれてしまって、「モーニングとランチの間の値段=ひょっとしたら数百円!?」というのと、「モーニング+ランチで、1,500円程度か?」という、大きく言えば2つの観測に分かれていた感じがありました。ただ、現実的な問題(放映権獲得等の先行投資とのバランス等々)とかを考えると、さすがに数百円とかは無理で、1,500円あたりが妥当ではないか、という観測が多くなっていた気がします。・・・そういう下地があった上で、結局出てきた実際の価格が「税抜」で「1,750円」というのは、正直確かにがっかりさせられた気持ちがあったのは否めなかったです。先行スタートしていたドイツでの価格が9.99ユーロって設定だった、って事も、この気持ちに拍車をかけたのはもちろんでした。


 こういう、ある意味外的要因によってがっかりさせられた部分も大きいのですが、個人的に更にがっかりに思ったのは、「1,750円」という価格設定そのものについて。日本ならよくやる手法である、例えば1,000円の品を980円にして安く見せる(錯覚させる)といった事を全くやっていないので、それだけでも「ああ、日本の事情をよく知らない英パフォーム内部の人が、この価格をつけてしまったんだな」っていうのが透けて見えた気がしたからです。(HuluやNetflixだって、このへんはやっているというのに)

 例えば今回の場合だと、もう少しだけがんばって、「1,680円」とかには出来なかったのでしょうか?予想(というより期待)されてた1,500円というラインを上回ってしまうのは仕方ないとしても、「1,750円という値段付け自体はもう少し工夫ができたのではないか?」と思ってしまうのです。実際、本当に「錯覚」程度のレベルとはいえ、決定価格が「1,750円」ではなく「1,680円」だったら、もう少し不満的感想は減らせたでしょうし、逆にその分契約者数も多少は伸びが見込めたのではないかと思います。そういう意味で、おそらく日本の経済的事情をわかっていない人主導で価格決定がされてしまったと思える部分は残念ですし、こういう重要な部分に日本人のスタッフとかの意見が通ってないような雰囲気が見えるというのは、この先に対しても不安感を持たざるをえないという意味でもまた残念なところです。


 一応、DAZNに対する弁護的な気持ちも述べておくと、来年から始まるJリーグ全試合配信も含めて、現状でもサッカーを中心にあれだけスポーツコンテンツを充実させ、しかもそれが一律価格で見られるというのは、これは確かに1,750円でも安い、という気持ちもあります。・・・ただ、これはある意味DAZNに味方する気持ちで言うのですが、何だかの特定スポーツ目当てでDAZNを契約してもらって、それで見ても見なくても視聴料は同じなんだから、という感じで、取り扱ってる他のスポーツにも関心を示してもらえればDAZNの価値は更に上る、という具合の、いわゆる「シナジー効果」をDAZNは主に狙っているのでしょうが、基本的に忘れてもらっては困ると思うのが、「日本には、そもそもスポーツ自体に全く関心がない、という層も結構な数で存在する」という事実です。こういう人達を、いくらスマホを中心とした色んなデバイスから気軽に見られると言ったって、有料サービスであるDAZNまで引っ張ってくるのは並大抵ではいかないでしょう。このへんをパフォーム内部の人間はどう考えているのか?いやそもそも、そういう層までは取り込めないだろう事も見越しての「1,750円」設定だったのか??・・・ちょっと不安な意味での推察は、私の中で尽きることはありません。


 ともかくも、個人的には「1,750円」という価格設定には若干の不満は感じるものの、それでもとにかくDAZNには頑張って欲しいという気持ちがあるのも確かです。世界的にもスポーツ不毛の地と呼べる日本で、DAZNは黒船としてそれを覆すことが出来るのか?私の個人的な興味と期待は、今一番その部分にかかっています。
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