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個人的に思う、"UEFA Champions League(UCL)"の魅力

 筆者は、ほぼ20年以上、ヨーロッパNo.1のサッカーチームを決める大会である「UEFA Champions League(ウエファ・チャンピオンズリーグ/"UCL")」を毎年観続けてきた。この大会を見るために、視聴環境に投資し続けてきたと言っても過言ではない。スカパーの原型である「PerfecTV」を90年代から契約し、途中WOWOWに放映権を奪われた時期もあったものの、2003年にはスカパーが放映権を再び取り戻した。そして来季(2018年8月以降)からは黒船DAZNに放映権が移る。UCLの知名度自体がそれほど高くない日本においても、これだけ放映権争いが起こるほど、UCLは魅力的なコンテンツだというワケである。


 ところで、こんなことを書いても、「そもそも"UEFA Champions League(UCL)"って何なのよ!?それほどすごいモノなの?」って思う人も多いと思う。ここまで書いた通り、日本では基本的に衛星放送でしか観られないものだったし、日本人選手の出場が約束された大会でもないので、そもそもサッカーを含めたスポーツ全般に淡白な日本では、UCLの知名度は極めて低いと言わざるを得ない(サカヲタな人はもちろん除く)。そこで、個人的に考える「UCLの魅力」的なものを、改めてここに書いてみることにした。

 私が個人的に考える「UCLの魅力」は、端的にまとめると、以下の3つになる。

[1] 欧州No.1チームを決めるにふさわしい、大会の構造
[2] UCLに集まる世界的な注目と、そこから生まれる超巨額のマネー
[3] 超一流のチームや選手も含めて、参加するチームと選手たちの「本気度」が半端ない



[1] 欧州No.1チームを決めるにふさわしい、大会の構造

 UCLは、ヨーロッパサッカー連盟"UEFA"に所属している、50以上の国や地域の、前年度のチャンピオン・チームおよび上位1~3チームのみが参戦を許される大会である。具体的には、過去のUCL等の成績により決定される「UEFAランキング」というものがあり、2016-2017年シーズンの場合だと、

 ・UEFAランキング1位~3位の国の、前年度国内最終順位1~4位のチーム
 ・UEFAランキング4位~6位の国の、前年度国内最終順位1~3位のチーム
 ・UEFAランキング7位~15位の国の、前年度国内最終順位1~2位のチーム
 ・UEFAランキング16位以下の国の、前年度国内最終順位1位のチーム
 ・前年度UCLの優勝チーム、および"UEFA Europe League"[*1]の前年度優勝チーム

・・・が、それぞれUCLへの参加資格を与えられる。ただし、実際のUCL本大会は32チームのみで行われるため、その32チーム分の席をめぐって、更に上記のチーム内で予備予選等が行われる(予備予選にまで言及すると話が長くなりすぎるので、このへんは割愛する)。

 ちなみに、2016-2017年シーズン時点で、UEFAランキング1位~3位はスペイン、イングランド、ドイツ。4位~6位はイタリア、ポルトガル、フランスである。サッカー初心者の視点から見ても、名だたるサッカーの強豪国が、チャンピオンを含んだ複数チームをUCLに送り込む事になるので、それだけでもUCLは十分に魅力的な大会だと言える。

 実際、これらの上位国から輩出される、UCL常連とも言えるチームは、スペインのレアル・マドリード、バルセロナ、アトレティコ・マドリード。イングランドのマンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、リバプール、アーセナル、チェルシー。ドイツのバイエルン・ミュンヘン。イタリアのユベントス、ローマ。ポルトガルのポルト。フランスのパリ・サンジェルマンなど。このチーム群だけでも、サッカーを少しでも知っていれば、よだれものの超豪華リストである。これらのチームが、アトラクション的な意味でなく、本当の本気で戦うため(これの詳細は下記の[3]の部分で)、そりゃあUCLの人気が世界的レベルで高いのも、ある意味当たり前である。

 UCLの歴史的傾向として、レアル・マドリードやマンチェスター・ユナイテッドのような、いわゆる「ビッグクラブ」を優遇する傾向が強いのが、UCLの大会構造としての難点といえば難点だが、それでもやっぱり、欧州各国のチャンピオンや上位チームが集結して、1シーズンかけてUCLの優勝=「欧州王者」を競うというのは、かなりの意味で公平かつ妥当な大会構造だと言える。こういう、「欧州No.1チームを決めるにふさわしい、大会の構造」になっていることは、UCLの価値をより至上のものに近づけていると言っていいと思う。

[*1]…"UEFA Europe League"は、UCLに出られなかった各国チャンピオンチームや各国の上位チーム等が参加する大会である。ヨーロッパサッカー連盟内での国際大会であることには変わりなく、それなりのビッグクラブ同士の対戦の実現もあり得る大会だが、UCLに比してもらえる賞金等はかなり下がってしまい、何より2014-2015年シーズンから、この大会に優勝すれば翌シーズンのUCLの出場権が得られる、という事になったしまったことは、"UEFA Europe League"は明らかにUCLより格下の大会、ということを如実に表すことになってしまった。



[2] UCLに集まる世界的な注目と、そこから生まれる超巨額のマネー

 [1]で書いた通り、大会の構造や、参加チームの豪華さなどから、サッカーの大会としてはもともとかなりの魅力を持っているUCLは、世界的に集まる注目と、そこから生まれるマネーの巨大さも、半端なものではない。

 実際にある数字として、例えば2013年のUCL決勝の推定視聴者数は、全世界で平均1億5000万人、とされる(日本語版Wikipediaより)。

 また、UCLでの、UEFAから各参加チームへの賞金や放映権分配金は、毎年UEFAから詳細な金額が公式に発表されているのだが、2016-2017年シーズンのそれらの合計は、13億9600万ユーロ以上にものぼり、このリリースが発表された2017年10月のレート「1ユーロ=約132円」として計算すると、日本円で1842億円以上(!)もの金額が、賞金や分配金として各チームに支払われていることになる。

 ちなみに、2016-2017年シーズンで、一番利益を得たチームは、その年UCL準優勝を果たしたイタリアのユベントスで、その額は1億1043万4000ユーロ(約145億7778万円(!!))となっている。

↓引用元 "2016/17 UEFA Champions League financial distribution" (UEFA.com/英語)
https://www.uefa.com/insideuefa/about-uefa/news/newsid=2510173.html
(各チームへの配分は、記事内のリンク"Full distribution to clubs"から。PDFになっており、誰でもダウンロード可能)


 特に一般の日本人に対しては、こういうUCL内で動く「巨額過ぎる金額」を先に示した方が、UCLの偉大さとかを説明するにはむしろ近道だと思われるので、この項目をここに持ってきた。

 実際UCLは、これほどの、本当に巨額過ぎるぐらい巨額な金額が、毎年当たり前のように動く大会なのである。



[3] 超一流のチームや選手も含めて、参加するチームと選手たちの「本気度」が半端ない

 UCLでの、動くカネの巨大さや、世界的注目度の高さについては既に述べたが、これらによって引き出される、UCLに出場する選手たちの「本気度」も、本当に桁違いになる。そもそも前年度の国内リーグ戦(1シーズン通して行われる各国国内の通常試合)で、最終順位で最低でも4位以内に入らないと出場資格が得られない、というハードルの高さからして、UCLは明らかに別格の存在である。そして、そういう「欧州王者」を決めるにふさわしい舞台であるUCLの価値や権威は、特に欧州では非常に高いものとなっている。

 選手やチームのレベルにもよるが、UCLは、出場するだけでも相当な名誉として扱われる。そして、UCLで優勝するというのは、それこそワールドカップで優勝するのと同等、あるいはそれ以上とすらみなしている人も少なくないのだ。これは観衆側だけでなく、選手たちにとってももちろんのことである。(こういった感情には、欧州エリア自体に「自分達こそがサッカーの盟主」という認識が強い、という事も強く働いている)

 こういった事情から、選手たちにとっては、「UCLに出場する」ということからして、非常に重要なファクターとして扱われている。実際、移籍に際して、移籍先でUCLに出場できるかどうか、という点を気にする選手は多い。また、実際にチームと契約する際にも、UCLに出場できたり活躍したらボーナス追加とか、あるいはUCLの出場権を逃したら他チームに移籍しやすい契約にするといったことが、ある意味「当たり前」に行われている。それぐらい、UCLの価値というのは、選手にとっても非常に大きいものなのだ。

 移籍の段階からしてそんな扱いがされているUCLなのだから、実際の試合に際しての選手たちの「本気度」は、当然のことながら非常に高い。そしてそんなUCLの舞台上では、「レアル・マドリード対マンチェスター・ユナイテッド」とか、「アーセナル対バイエルン・ミュンヘン」とかの、ある意味「夢の対戦」も、毎年結構な数実現されているのだ。そんな「夢の対戦」に、「本当の本気」で挑む超一流どころばかりの選手たち。こんなシチュエーションが普通に出現するUCLという大会に、少しでもサッカーを知っている人ならば、「期待」以外の何の感情を持つというのだろうか・・・



 結構長い文章になってしまったので、今回はこのへんで止めておくことにする。とにかくも"UEFA Champions League"が、色んな意味で本当に「夢の舞台」であるということが、少しでも伝われば幸いである。
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管理人(SocialDead)が「精神的死者、社会的死者」すなわち「精神的病人」ですので、更新等はかなり不定期です。なおこのブログはコメント等は一切受け付けておりません。※2017年3月にタイトルを「SoDeadBlog」から「SocialDeadのぶろぐ」に改名しました。

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